戦略的Webノウハウ
「お悩み解決」と「シェア」
今回は、テクニカルの話ではなく、そもそものモノを売るということについて話をします。
私は人がモノやサービスを購入する行為は全て「お悩み解決」の手段であると考えています。
「手段」です、「目的」ではありません。
例えば食べ物を買って食べるのは、空腹という悩みや、「これが食べたい!」という欲求の解決のための行為です。
あまり日常的なモノ過ぎるとイメージが弱いのですが、非日常的で、高額商品であるほど、この傾向が強いようです。
単純にストレスを発散するための購買もあります。
ここで重要なのは、「お悩み解決」の手段でしかないことです。
あなたがもし、ゴルフが好きで新しいクラブを欲しいとなったとき、何故そのクラブが欲しいのでしょうか?。
その多くは、「そのクラブだとこれまで以上に飛ぶ」とか、「スコアが良くなる」とかの思いがあるからではないですか?
物質的なクラブではなく、会心の一打を得た後の自分を想像してのことだと思います。
ですから、お客様がどの様なお悩みを持っているかをまず想像してみます。
そして、その悩みに共感することが大切です。
感情をシェアすることですね。
この様なプロセスをWebで表現させてみせるのです。
しかし、これがなかなか難しいのも事実です。
ただ、これがうまくできれば、「この商品は良いです」、「このサービスはこんなに良いです」と機能的なことを謳うよりも断然に効果的です。
それと、商品やサービスの機能的な内容(例えば仕様とか)よりも、そこからもたらされる「効果・メリット」を重視してメッセージを送ることも重要です。
「お悩み」とは全てがマイナスのものばかりではありません。
例えば、ゼロからプラスの状態を目指したい場合があります。
まずは自分の買い物を観察してみるとヒントがあるかもしれません。
総じて人々は現状から脱したい「変身」願望があるようです。
そこを「シェア(共感)」という形でキャッチアップする。
このあたりの話はいずれかのタイミングで深く掘り下げたいと思います。
「口コミ」の信憑性について
飲食店や病院など紹介サイトでは、その多くで「口コミ」なる利用者からの声を掲載していますね。
載っていると気になって読んでいませんか?
参考にしてますか?
しかしそれが本当に信用できる情報かどうかを一度疑ってみる必要があると思います。
あの書き込み情報は、金で売り買いされているんです。
全部がそうではないです。
そのうちのどれくらいの量なのかはわかりませんが、明らかに公正でない書き込みがあるはずです。
業者がそのスポンサーあてにアプローチしてきます。
直接的に、「良い評価を○件、書き込みます」という形で金額を提示してくるようです。
そのような業者は、そのサイトの運営者とは全く別でしょうが、なりすまして嘘の評価を書き込み、報酬を得ようというものです。
うがった見方をすると、無下に断ると、逆に悪い書き込みをされるのではないかとさえ思ってしまいます。
全体から見るとほんの僅かな件数かもしれませんが、嘘の情報が混じっている。
そのことが、口コミ情報全体の価値を毀損しているわけです。
このような事情から、私は口コミ情報は読むものの、参考にはしていません。
Webのアクセス分析を報告してこない理由
Webのアクセス分析とは何か?、どんなデータが参照できるのか?、についてまず話をします。
分析ツールとしては様々なツールがありますが、その内容や費用の面(無料)から、「GoogleAnalytics」が最適だと思います。
但し、このかなりGoogleAnalyticsは、多機能ですので、全てについて使いこなし、説明することはかなり難しいですし、そこまではまず必要ありません。
その上で、まずチェックして欲しいのは、
- アクセス数(基本的には直近1ヶ月、毎月定期的にデータを取得して比較する)
- アクセスの区分(検索か、リンクか、ダイレクト(お気に入り)か)
- リンクからのアクセスの場合は、そのリンク元
- デバイスの種類(特に、スマートフォンからの比率に注目)
くらいです。
少なくともこれらのデータを毎月観察したいものです。
ここで、重要なことは過去のデータと比較して、直近はどうであったか?を、仮説を以って検証・分析することです。
(詳しくは、またの機会にでも書きます)
さて、このように、アクセス状況の分析は非常に重要なものですが、ホームページ作成業者の多くはその状況をお客様にレポートしていません。
それは、何故でしょうか?
ざっと、その理由を考えてみました。
1)アクセス分析の重要性を軽視している
* 分析の仕方を知らない、説明できない
* 次のストーリーがない
2)金にならない、面倒くさい
3)分析結果が芳しくない
* 良い状況なら知らせてくるはず
このような業者から、建設的な次の提案が出てくることはまずないでしょう。
通常の業者は作って終わり。
都度の更新も言われて対応するだけ。
仕事が欲しい時だけ、営業してくる。
次の提案(例えば、スマホ対応)をしてこない業者に任せて、あなたはタイミングを逸するのを待ちますか?